豊橋のジェイアンドシー 貿易に加えPB開発や飲食業も、事業多角化で上海に新拠点

2025/04/08 00:00(公開)
PB商品を持つ越智社長㊧と博さん=ジェイアンドシーで

 豊橋市下地町の貿易会社「ジェイアンドシー」は3月上旬、中国上海に新たな拠点を設けた。さらにプライベートブランド(PB)商品に力を入れ、カナダでは飲食業をはじめとした事業の多角化を目指す。これらの取り組みにより2024年の売上高110億円を30年には200億円にする目標を掲げる。

 

 03年に越智成幸社長が創業した。菓子を中心に日用品などの輸出入を手掛けている。現在は毎月約3000アイテムを扱い、多い月には300本以上のコンテナをさばく。中国をはじめアジア、北米など約30カ国と取引する。越智社長は中国出身で商慣行に詳しく、日本企業の商品を売り込み成長してきた。

 

 上海に「吉安食実業有限公司」を新設し、取引量を増やすとともに、日本へ輸入する商品のクオリティーを上げることにつなげる。

 カナダには油そば専門店「歌志軒」を出店する。フランチャイズ契約を結び、カナダへ出店する権利を得た。現地パートナー企業と協力し、6月にトロントへ1号店をオープンする。3年以内に5店舗を目指す。歌志軒は24年のミシュランガイドのお勧め店に掲載されるなど、海外でも人気があり、カナダでも受け入れられると判断した。

 

 PB商品にも力を入れる。ブランド名を「WanY(ワニー)」とし、日本企業だけでなく世界各国の企業と協力、品質の高い食品や日用品を作り出す。高品質ながら価格を抑えた商品がそろい、評価を高めている。

 

 越智社長は「本社には海外からの取引先の皆さんが来社した時に、扱う商品をすぐに見られるよう、数多くのアイテムを並べている。弥富市にある物流センターも3年以内に規模を2・5倍にしたい。今後も増収を続けて30年に売上200億を達成したい」と意気込む。長男で取締役社長室長の越智博さんは「社員のコミュニケーションを円滑にすることを目的に、『社長のおごり自販機』を設置しました。事業拡大を目指して、一緒に働いてくれる仲間を増やしたい」と話す。

扱う商品が並ぶ部屋で打ち合わせをするスタッフたち
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竹下貴信

1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。

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