水泳の世界選手権が11日、シンガポールで開幕する。東三河勢で世界に挑むのが、豊川高校出身で400㍍個人メドレーの西川我咲(18)=東洋大学=と、50㍍自由形の難波暉(29)=新東工業豊川製作所=の両選手。ここまでの道のりと目標を聞いた。
2028年のロス五輪金メダルを目標に掲げる西川選手。11年の世界水泳銅メダルの堀畑裕也さん(34)が憧れの存在だ。幼少期にスイミングスクールで出会い、豊川高校ではコーチと選手の間柄に。2年生の時にインターハイで準優勝したがタイムは遠く及ばず「ここまでやっても駄目かと思ったが、絶対に追い抜いてやるという気持ちが年々強くなった」という。3月の世界水泳の代表選考会を兼ねた日本選手権では、堀畑さんの自己記録を上回る4分09秒63で2位となり、代表を決めた。「堀畑先生もずっと『(自分のタイムを)超してよ』と言っていたのでうれしかったと思う」と話す。
大学では多くのスイマーを輩出した平井伯昌さんに師事。強化しているのが基礎体力の強化とターンしてから水に潜る動作のスピードだ。安定した泳ぎには体幹強化が必要のため、腹筋のトレーニングなどにも精力的に取り組んでいる。6月10日からのスペインでの高地合宿で好タイムを出し「基礎体力が上がっている」と手応えを得た。大会に向け「メダルを取りたい」と健闘を誓う。
三重県四日市市出身の難波選手は、昨年のパリ五輪で100㍍自由形で選考レースに挑んだが、出場はかなわなかった。30歳前後に引退する選手もいるなかで50㍍への転向を決意。練習は10年以上拠点としていた中京大学を離れ、四日市と鈴鹿の両市で1人で練習をしている。コーチやマネジャーはおらず、タイムを計ることもない。試合の結果で方向性を見定めるスタイルだ。日本選手権では21年に出した自己記録に迫る22秒03で優勝。「2月まで低調で代表合宿の用意を全然していなかった。驚いた」と話す。大会の目標は「21秒台。そうすればおのずと順位はついてくる」と意気込んだ。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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