豊橋南高校バドミントン部卒業生の文集を30年ぶりに発刊

2025/02/19 00:00(公開)
左から中村佳世さん、文集を持つ大河さん、新屋さん、田辺さん。女性はいずれも旧姓で表記した=豊橋市内で

 県立豊橋南高校の女子バドミントン部のOG会「ベストミント」が作ろうとしていた文集が、30年の時を経て発刊されることになった。23日に豊橋市内で開かれる同窓会で披露される。タイトルは「青春の光を浴びながら過ごした南高の記憶」。

 

 ベストミントは、1979~86年に卒業した6~13回生を中心とするバドミントン部員の集まり。顧問だった大河一夫さん(79)の指導を受けた。大河さんのニックネームは「ミーシャ」。モスクワ五輪(80年)のマスコットキャラクターにちなむ。

 

 文集の構想は88年頃に出た。大河さんの思い入れがあった。OG会の幹事を務めていた10回生の新屋智子さんが、各学年の主将らを通じて原稿を依頼した。しかし、すでに社会人になっている人からはなかなか原稿が届かず、最終的に2年かかったという。集まった原稿はすべて手書き。大河さんがワープロで入力していたが、長い間そのままになっていた。

 

 事態が動き始めたのは昨年春。10回生の田辺三麿子さんが「三遠ネオフェニックス」の応援で知り合った市内の「協同印刷」の社員に文集の話をしたところ「ぜひ、発刊させましょう」と協力を申し出てくれた。

 

 大河さんが入力した原稿は、その後ワープロからパソコンへ移植されていたが、本人もどこにあるのか分からなくなっていた。協同印刷の社員は同年5月に大河さんの自宅を訪ねてパソコンの中を捜索。データを見つけ出した。ただ、9回生の原稿は出てこなかったという。

 

 文集には約50人分を収録した。長いものもあれば、数行のものもある。部活の厳しかった練習、試合の勝敗、合宿の様子、大河さんの思い出など、内容は多岐にわたる。巻末にはベストミント会員(4~14回生)の名簿(旧姓付き)を載せた。また、1976~87年度までの男女バドミントン部の戦績がある。男女とも高校総体三河大会などで優勝している。

 

 大河さんは「原稿を寄せてくれたのは、試合にも出て、3年間部活を続けた生徒が中心。試合に出られなかった生徒も、名前を載せさせてもらった。文集になってよかった」と話した。

 

 同窓会には、全国から53人が出席するという。

収録した昔の写真
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山田一晶

1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。

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