3月の上巳(じょうし)の節句に飾るひな人形、田原市内で男児の初節句に贈る「初凧(はつだこ)」の風習を紹介する「ひな人形と初凧展」が、市博物館で開かれている。4月6日まで。
市内各地で昭和初期頃まで盛んにつくられた土人形をはじめ、昭和30年代以降の段飾りなど時代ごとに紹介されている。華やかな段飾りの頭上に、武者絵などの勇壮な初凧の取り合わせが来場者を楽しませている。
土人形は棚尾(碧南市)から伝わったひな人形の一つ。武将や七福神、歌舞伎役者などを題材にした作品が多い。段飾りは昭和30年代以降に普及した。豊川用水通水や自動車関連産業の発達と歩調を合わせ、時代が下るごとに装飾も豪華になっている。
土人形、初凧ともモチーフとした歌舞伎役者や著名な武将は錦絵を手本にしたという。博物館担当者は「大河ドラマで話題の蔦屋重三郎も錦絵を広めた一人。地方では土人形や初凧の題材として生かされた。そんな時代背景も楽しんでほしい」と呼び掛ける。
月曜休館だが24日は開館(25日振替休館)。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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