現代フランス画壇を代表する画家の一人として活躍、2022年5月に死去した豊橋市出身の松井守男さんを紹介する展示「松井守男の軌跡 豊橋から世界へ」が8日、市まちなか図書館で始まった。30日まで。
1967年武蔵野美術大学卒業後に渡仏。コルシカ島にアトリエを構えて日仏での創作活動を続け、2003年にはレジオン・ドヌール勲章を受けた。現在、松井さんを長年追い続けた映像をまとめた長編ドキュメンタリー映画製作が進んでいる。
今回の展示は製作実行委員会との連携企画。絵画約20点のほか、写真やエピソードの紹介パネル、画集や関連書籍などを紹介している。
元マネジャーで作品を管理する日本担当社長の郷保剛さんが展示品をチョイス。「生い立ち、画風の変遷が分かるよう選んだ。図書館に来る学生など若い人たちに地元の偉人を知ってほしい」と話す。
美しい青が目を引く「コルシカンブルー」をはじめ「両界曼荼羅」「天国の光」など、学生時代から晩年までの作品がある。愛用の下駄、絵の切れ端、画材、レジオン・ドヌール勲章なども。パネルを見ながら楽しめるクイズラリーや、画伯が好きな味を再現したコラボコーヒーの限定販売もある。
初日は村山若葉さん(ドキュメンタリー映画実行委員会)によるトークイベントがあった。松井さんと親交があったメディアコーディネーターの城田達康さんが聞き手となり、その人となりや絵画への情熱、映画作りのきっかけとなった個展などについて映像を交えて紹介。村山さんは「フランスの至宝ともいわれた松井さんが日本で知られていないのが悔しい」と述べ「コルシカのサムライ 愛を描く」(仮題)として世界の映画祭への出品を目標にしていることを発表。「心を込めて完成させます」と語った。そしてこの日から始まったクラウドファンディングへの協力を求めた。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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