東日本大震災発生から14年。豊橋市障害者福祉会館「さくらピア」で11日、「3・11を忘れない集い」が開かれた。館の利用者や近隣住民ら30人が参加し、災害への心の備えについて学んだ。
東北支援バザーや防災頭巾作り、講演、映画上映など、被災地を思うとともに毎年異なるテーマで当地の防災を考える取り組み。今年は近畿大学から安全心理学が専門の島崎敢准教授を講師に招き「災害情報を“自分ごと”に変換する」と題した話を聞いた。
全員で震災犠牲者に黙とう。さくらピア指定管理者である豊橋障害者(児)団体連合協議会の山下徹会長あいさつの後、島崎さんが講演。災害の特徴として「たまにしか起きない」「起きたときは被害が大きい」「1人では乗り切れないことが多い」などを挙げ、「みんなで乗り越えることが大切。コミュニケーションが重要」と説いた。
必ずやっておくこととして「ハザードマップの確認」「家具固定」を念押しし、「発災時に情報を得ることは難しい。平時に情報を仕入れ、行動計画を立てておいて欲しい。できれば試してみると良い」と話した。
急性期と復興期に分けた「防災の目的」を挙げたほか、聞いただけではピンとこない「30㍉の雨」「30㍍の風」を、「ビーチパラソルにグランドピアノを乗せたぐらいの風圧」「四畳半に降ると218㍑(風呂約1杯分)」などと例えて説明。リスクコミュニケーションの難しさや、ストレス回避のために危機的でない情報を探そうとする防衛機制「正常性バイアス」などについても言及し、「危機的状況にあったらまず逃げること」と訴えた。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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