ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーらでつくる世界最高レベルの演奏家が集結した室内オーケストラ「トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン」の演奏会が国内8会場で17~25日に開かれる。東京、名古屋などの大都市ばかりだが、18日には豊橋市で公演がある。故小川惠司さんとウィーンフィルとの長年の固い友情で実現したのではとされている。小川さんの妻君子さんは「思いに応えるため、満場の会場でお迎えしたい」と話す。
ウィーン・フィルとウィーン国立歌劇場のメンバーを中心に、トップアーティストによって同公演のために特別編成された世界最高レベルの室内オーケストラ。主催のトヨタグループが社会貢献活動として2000年からコンサートを続ける。
小川夫妻は毎年ウィーンフィルのニューイヤーコンサートに豊橋から足を運び、メンバーらと懇意になった。互いに行き来するなどして友情を深め、夫妻で「気まぐれコンサート」と題しコンサートマスターらによる豊橋公演を何度も実現させた。今回のコンサートマスターで芸術監督のフォルクハルト・シュトイデ氏も豊橋市民文化会館で演奏したことがあり、美しいストラディバリウスの音色で聴衆を魅了した。
小川さんは地元音楽家の育成と発表の場作りにも尽力、多くの音楽会を主催してきたが、22年3月に亡くなった。
一昨年、地元音楽家らが開いた「小川惠司さんを偲(しの)ぶコンサート」でシュトイデ氏は、同じく何度も豊橋で演奏したライナー・ホーネック氏とともにコメントを寄せている。
18日の豊橋公演は「ライフポートとよはし」コンサートホールで午後6時半開演。「愉悦のウィーン古典派モーツァルトとベートーヴェンの調べ」と題し、歌劇「後宮からの逃走」序曲K.384、劇音楽「エグモント」序Op.84などを演奏する。シュトイデ氏の独奏も予定している。
「地元で素晴らしい音楽が聴ける貴重な機会。一人でも多くの人に聴きに来ていただきたい」と君子さんは呼び掛ける。
全席指定でS席9000円、A席7000円、B席5500円、A席ハッピーシート2500円、B席同2000円。チケットぴあ(豊橋公演Pコード283-800)、イープラス、中日新聞コンサートデスク(052・678・5323)などで取り扱い中。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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