豊橋市の安久美神戸神明社の所蔵品で、室町時代の古い具足を江戸時代に改修したと考えられる「勝糸威腹巻具足(かちいとおどしはらまきぐそく)」と、そのよろい立てや箱など付属品4点が市有形文化財(工芸品)に指定された。豊橋市で具足の指定は初。
吉田藩主だった大河内松平家から1929年に神明社に奉納された。主要部位の胴や袖、かぶとは室町時代末期頃の古いものを再利用し、改修したと推測されている。
大名家の具足として品位や威厳などを兼ね備えた優美なもので、全体を勝色(黒に近い藍色)の糸や革でつづり合わせ、黒うるし塗りを主体とした落ち着きのある姿になっている。金具に施された装飾など素晴らしい点が多い。収納箱である鎧櫃(よろいびつ)やよろい立てが一括して残っているのも貴重という。
2020年8月の市美術博物館の企画展「吉田城と三河吉田藩」で展示された。その際の縁で公益社団法人「日本甲冑(かっちゅう)武具研究保存会」東海支部(西尾市)に調査を依頼。今年3月26日の教育委員会定例会で文化財指定を受けた。
12日から市美術博物館で一般公開する。6月8日まで。担当学芸員は「東三河でも大名家に伝来したよろいは珍しい。この機会にぜひ見てほしい」と話す。
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