豊橋市出身で陸上男子400㍍障害日本代表の小川大輝選手(東洋大学4年)が、富士通陸上部に加入する。来秋の「第20回アジア競技大会2026愛知・名古屋」への出場にも期待がかかる。「地元で走る特別な大会。決勝に残ってメダルを取る」と宣言した。
9月の東京世界陸上では、予選2組に登場。序盤は積極的に飛び出し、直線に入った段階では決勝進出の4着争いに加わる位置につけたが、9台目の障害で体勢を崩すと一気に失速。50秒08で6着となり、準決勝進出を逃した。「前半で置いていかれないようにと力を使い過ぎた。その分、後半落ちてしまった。世界と勝負するための圧倒的な走力、筋力が自分には足りなかった」と反省した。
昨年パリ五輪を経験し、7月の日本選手権で2年ぶりの優勝を飾り、国内トップに成長した。しかし「世界レベルの試合になると雰囲気に圧倒されて、自分の走りに集中できなかった。まだトップアスリートには仲間入りできていない」。決勝進出ラインの48秒92は決して届かない記録ではなかっただけに「普段通りの走りをしていれば通過できるタイム。悔しさでいっぱいだ」と肩を落とした。
今後は、ハードルを越えるリズムや走りの安定性に取り組む必要があると強調する。世界のトップ選手は13歩でハードルを飛び越えるが、体格で劣る小川選手は14歩で調整している。踏み切る足が変則的で「体に染みついていないと、展開が悪くなることがよくある。リズム感を体に染みつけることが必要」と話した。今季は筋力増強で体重を2㌔増やして臨んだが、「まだまだ足りなかった」と出力の向上にも力を注ぐ。
アジア大会では、カタール勢が最大のライバル。自己記録が46秒台のA・サンバや同47秒台のI・D・バカルの両選手ら強敵ぞろいだ。「パリ五輪や世界陸上で得た教訓を生かし、自分らしい走りで日本記録(47秒89)に挑戦する。カタール勢に負けないよう、この1年でできることを積み上げていきたい」と語った。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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