「渥美あじさいの森」オープン 地元生産者ら15年越しの念願達成

2026/05/31 06:00(公開)
15年越しの開園に喜びを分かち合う永井さん㊨と古川さん=田原市の「渥美あじさいの森」で
15年越しの開園に喜びを分かち合う永井さん㊨と古川さん=田原市の「渥美あじさいの森」で

 田原市小塩津町の渥美運動公園内に完成した「渥美あじさいの森」で30日、整備に取り組んだ実行委員会の開園を祝うセレモニーがあり、大勢の来園者でにぎわった。今回のプロジェクト(PJ)に参加した地元住民の永井一隆さん(57)にとって、開園は15年越しの悲願だった。

大勢の来場者でにぎわう園内
大勢の来場者でにぎわう園内

 園の整備には渥美地域の自営業者らでつくる実行委員会が4年前から取り組んだ。2010年に閉鎖した旧パターゴルフ場跡を改修し、1万2000平方㍍に100種類6000株を栽培するアジサイ園に再生した。市の補助金1500万円を含む事業費は総額3600万円に上る。

 

 日本一のアジサイ出荷量を誇る市内の生産者約50軒のうち、もっとも盛んな小塩津町には35軒が集まっている。

 

 自身も生産者だった永井さんは今回のPJに先駆け、2011年から地元生産者ら20人でアジサイ園の整備に着手した。一方、個々の生産活動が多忙で、園内の草刈りや水やりなど維持管理の負担が重く、ボランティア活動は3年後に中断した。

 

 現在はアジサイの生産規模を縮小し、緑地管理など幅広い事業を営んでいる永井さん。この日の開園式では当時の生産者仲間で、来賓として訪れた市議会副議長の古川美栄さん(69)と15年越しの再生を喜んだ。

 

 園内の管理も担当する永井さんは「PJには再挑戦のつもりで参加した。立派なアジサイ園になった。5年後はさらに成長して見栄えが良くなる。念願がかなって感慨深い」と述べた。

 

 古川さんは「観光誘客の呼び物としても有望な施設だ。立派なアジサイに囲まれ、来園者の購買意欲と花の消費拡大につながってほしい」と期待した。

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加藤広宣

愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。

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