【高校野球】「1億円稼げる遊撃手へ」豊橋中央・萩本監督も太鼓判 プロ注目・中立大翔、昨夏甲子園の雪辱誓う

2026/06/24 00:00(公開)
期待の中立選手=豊橋中央高校グラウンドで
期待の中立選手=豊橋中央高校グラウンドで

 間もなく夏の甲子園の地方大会が開幕する。聖地を目指す東三河の注目選手を紹介する。

 

 プロ注目の遊撃手、中立大翔選手(2年)は打球スピード、飛距離ともに別格の素材だ。黙々とバットを振り込み、フリー打撃の打球は弾丸ライナーで外野の防球ネットを激しく揺らす。萩本将光監督もその才能に大きな期待を寄せる。

 

 愛知豊橋ボーイズ出身。昨夏甲子園を沸かせた高橋大喜地選手(愛知工業大)や松井蓮太朗選手(読売ジャイアンツ)の後輩だ。1年時からレギュラーに定着し、昨夏の愛知県大会では6番一塁手で打率3割5分超えを記録。甲子園の土も踏んだが、好機で快音が響かず4打数無安打に終わり、初戦で日大三に2対3で惜敗した。中立選手は「甲子園は特別な場所だった。もう一度、絶対にあの舞台に戻りたい」と悔しさをにじませた。

 

 その年の新チーム結成時、首脳陣から「チームの顔に」と主将に指名された。最初は驚いたというが、今は学年を問わず声をかけ助言を送る。「自分が一番先頭に立って結果を出さないと」と自覚は十分だ。

 

 「プロが目標」と宣言する中立選手には大切にする宝物がある。入学時に萩本監督から「いい素材だから」と贈られた黒のバットだ。最初は重く感じたが「今ではちょうどいい」と笑みを浮かべる。萩本監督は「プロで強打の遊撃手として、1億円を稼げる選手になる可能性を秘めている。その夢を後押しするのが僕の仕事」と話す。

 

 昨秋と今春は公式戦で2本塁打、9打点。しかし、中川拓真選手(ヤクルト)や谷川原健太選手(ソフトバンク)ら先輩たちが「練習でここまで飛ばした」という逸話を聞くと「まだまだ」と満足はない。さらなる成長を求め、体重を72㌔から80㌔に増やした。現在は「まだしっくりきていない」とフライングディスクを使うなどしてバットの握りや軌道を見直している。萩本監督は「体ができてくればさらに成長する。伸びしろは無限大」と太鼓判を押す。現時点で通算12本塁打、松井選手を上回るペースだ。

 

 チームは昨秋の愛知大会3回戦で享栄に4対10、今春の県大会でも2回戦で名古屋たちばなに2対5と悔しい敗戦が続いている。中立選手は「圧倒的な強打者がいるわけではないが、全員でつなぎ、当たり前のことを徹底して守り勝つチームワークを大切にしたい」と前を向く。今夏の目標は甲子園1勝。「個人記録よりもチームの勝利。主将として、全員でつなぎ野球を徹底する」と聖地への返り咲きを誓った。

フライングディスクでバットの軌道を確認していた。自然な形でバットが出ないと真っすぐ飛ばないという
フライングディスクでバットの軌道を確認していた。自然な形でバットが出ないと真っすぐ飛ばないという
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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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