間もなく夏の甲子園の地方大会が開幕する。聖地を目指す東三河の注目選手を紹介する。
下級生が半数を占める桜丘。チームを引っ張るのが、河合智哉主将(3年)と主戦の澤田我暉投手(同)だ。2人は小学校の「新城ベアーズ」時代から11年間一緒にプレーしてきた。
小学6年生で全国大会出場。当時の監督の荒木晋二さんは「長身がそろい、仲が良いチームだった」と懐かしむ。中学時代もともに汗を流し「一緒にやろう」と声を掛け合って桜丘に進んだ。
チームは2019年夏の愛知大会で準優勝したが、その後は4回戦敗退が続いた。「新型コロナウイルス禍で桜丘本来の練習量をこなす野球ができなくなったのが原因か」と杉澤哲監督。昨夏も2回戦で敗退した。河合主将は1年に遊撃手でデビューしたが、けがなどで二塁手や一塁手を経験。新チーム発足時に投票で主将に指名された。「自分が引っ張るという思いだった」と振り返る。杉澤監督も「人間性やプレーを見て、河合しかいない」と信頼を寄せる。
新チームは昨秋の県大会3回戦で誠信に2対4で惜敗。今春も豊川に1対11で大敗するなど上位校に苦しんだが、春の全三河大会で転機が訪れる。準々決勝の豊橋中央戦で、延長十回タイブレークの末に2対1でサヨナラ勝ち。四回から救援した澤田投手が6回無失点と好投し、十回表の1死二、三塁のピンチも連続三振で切り抜けた。河合主将は「確実にアウトにできる打球をアウトにでき、粘り勝てた。自信になった」と語る。
その澤田投手は2年秋から背番号1を背負ったが、3年春は8番と苦しい時期を経験。それでも河合主将らの励ましで乗り越え、「河合たちがいたからもう一度立ち上がれた」と感謝する。冬場の走り込みや基礎トレーニングで足腰を鍛え、直球は141㌔へ向上。多彩な変化球も操り、今大会前に背番号1を奪還した。
互いについて、河合主将が「野球への熱量は抜群」と言えば、澤田投手も「野球への熱量はすごい」と敬意を隠さない。最後の夏に向け、河合主将は「3年生にとって最後の大会。原点の守りからリズムをつくる野球を徹底し、甲子園出場を目指して戦い抜きたい」と力を込めた。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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