田原市などの愛好家が菊の栽培技術を競う「渥美半島菊花大会」が5日、最終日の表彰式で37年の歴史に幕を閉じた。会員の高齢化などで大会維持が困難になり、会場の改修工事を機に区切りをつけた。一方、会員の出品意欲はあるため、展示会など負担の少ない運営手法で存続を望む声もあるという。
市制施行前の1990年に渥美町(当時)の観光施設で始まった。園芸愛好家でつくる渥美、東三河の両菊友会などで実行委員会を組織し、新型コロナ禍も欠かさず大会を開き続けた。
両菊友会の会員数は現在34人。発足当初から活動する前会長の鬼頭温文さん(74)によると、半数近くが高齢などを理由にここ数年の大会で出品できない状態が続いているという。
内閣総理大臣賞など各賞への協賛も出品点数が基準となる。鬼頭さんによると、県知事賞(優秀賞)は出品作100点につき1人に授与できるという。今大会では3人が受賞した。
「複数出品する意欲ある会員のおかげで全体の出品数も600点以上を保てたが、今後はどうなるか分からない。会員は70代後半が中心で90代もいる。若手会員の増強が不可欠だ」と話す。
最後の大会で内閣総理大臣賞に選ばれた清水稔さん(53)は、市内の農業関連会社で研究開発に携わる。「社内の4人で花の栽培同好会を立ち上げ、全員入賞できたのがうれしい。菊友会には昨年入会したが、大会がなくなるのは残念だ。存続希望の声もあり、形が変わっても続けられたらうれしい」と述べた。
実行委会長の吉田和子さん(79)は「規模が縮小しても無理なく運営可能な方法で、貴重な発表の場を残せないか関係者や会員と模索したい」と話していた。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。