豊川市の豊川稲荷で1日、72年ぶりの御開帳が始まり、23日まで行われている。これをPRしようと、豊川信用金庫の職員が、御開帳ポロシャツを着て仕事をしている。また、豊川海軍工廠(こうしょう)平和公園では、ミニ企画展「工廠と豊川稲荷展」が29日まで開かれている。
豊川信金では御開帳期間中、本店営業部といなり支店の職員が、御開帳ポロシャツを着て仕事をする。さらに門前商店街で「かわしんデー」を開く2、9、16日は、豊川市内の全15店舗の職員約250人がポロシャツを着る。
このポロシャツは、豊川信金の子会社「地域商社みかわ」が企画・制作した。デザインは豊川稲荷境内で美術展を開催している墨絵アーティストの西元祐貴さんが描いたキツネを採用した。担当者は「72年ぶりの御開帳を、地域の金融機関として盛り上げたいと着用しています」と話した。またJAひまわりでは、御開帳オリジナルTシャツを職員が着る取り組みをしている。
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「工廠と豊川稲荷展」は、豊川稲荷で行われた空爆被害者の慰霊行事の紹介をはじめ、稲荷に保管されていた慰霊祭で読まれた豊橋中学校の生徒の弔辞原稿の展示、梵鐘(ぼんしょう)の鋳造や供養塔建立の背景などを紹介する。
慰霊行事は、1945年5月19日の工廠空爆の告別式が同23日に、8月7日の空襲の合同慰霊祭が同19日に、豊橋中学校(現時習館高校)の葬儀が同26日に行われたことなどを、当時の次第などの資料を並べて伝える。
また当時15歳だった豊橋中学の神村民雄さんの弔辞原稿には、幼い頃から刷り込まれてきた皇国史観や仲間の死という深い痛みを抱えながらも、それらを乗り越えて「新日本建設に邁進」という前向きな言葉が書かれている。
他に梵鐘が戦時中に供出され一時失われていたが、工廠から資材5㌧と資金2万円が寄贈され1945年12月に復活したこと、46年9月23日に工廠の従業員報告団が全国から浄財を集めて供養塔を建立したことなどを伝えている。担当者は「初めて公開される資料もあります。御開帳の参拝と合わせて、ミニ企画展を見てください」と話した。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。