「第20回アジア競技大会(愛知・名古屋2026)」の開会式が19日、名古屋市瑞穂公園陸上競技場(パロマ瑞穂スタジアム)で開かれた。日本では1994年広島大会以来、32年ぶり3度目の夏季大会。会場を埋め尽くした観客が、選手たちに声援を送った。すでに一部競技は始まっており、16日間の大会期間中、43競技が行われる。
前日の18日は約1000人でつないだ聖火リレーが名古屋市中心部の久屋大通公園に到着。大勢の人が見守る中、大相撲の元横綱白鵬の白鵬翔さんが最終走者を務め、ムードを盛り上げた。
大会は45の国と地域から1万5000人超の選手団が参加している。北朝鮮も出場している。五輪競技などに加え、カバディやセパタクローなどアジア特有の競技も見どころだ。田原市が舞台のサーフィン、ホッケーなどは2028年ロサンゼルス五輪予選を兼ねる。日本は史上最多の932選手が全競技にエントリーしている。
午後6時に始まった式のコンセプトは「HEART BEAT Aichi―Nagoya」。愛知・名古屋から鼓動を発信し、スポーツの力で言語や文化、国境を越えて人々を結びつける。総合演出を手掛けたのは、名古屋市出身の映画監督、堤幸彦さん(70)。きらめく旗が立ち並び、輝くドローンが会場内を飛行。葉加瀬太郎さんのバイオリンソロで240人のダンサーたちが舞い、「ハート」の世界を演出した。
天皇、皇后両陛下が出席し、天皇陛下が開会を宣言された。大会組織委員会会長の大村秀章知事は「スポーツの力でアジアを一つにまとめ、連携と平和の象徴となっる大会にしたい」とあいさつした。
国旗入場と戸田恵子さんの君が代独唱、国旗掲揚に続き、アフガニスタンを先頭に国旗を掲げた各国選手団が入場した。日本選手団は約280人が場内を行進した。
開会式のハイライトは、東京と広島、愛知・名古屋の3都市で採火された火を統合した聖火の点火だった。6人のチームが聖火を聖火台に移すと、観客席からは大きな拍手が起きた。
アジア大会は1951年に日本を含む11カ国の参加により、インド・ニューデリーで第1回が開催された。今大会のスローガンには「IMAGINE ONE ASIA/ここで、ひとつに。」が掲げられている。
開会式と閉会式の舞台となるパロマ瑞穂スタジアムは、1941年開設の旧競技場から、全席屋根付きの約3万人収容のスタジアムへと全面建て替えられた。
またこの日は午前9時10分に小牧基地を離陸した航空自衛隊「ブルーインパルス」の6機が久屋大通公園や愛・地球博記念公園、田原市や豊橋市上空で展示飛行をした。
スタジアム内でもプレイベント「WARM―UP STAGE」が実施され、県の伝統民俗芸能「棒の手」や11人組ボーイズグループ「INI」らが盛り上げた。
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