豊橋市議会初の政倫審 誤解招くチラシ配布問われ 諸井氏「手続きに誤りはない」

2026/11/07 00:00(公開)
会見で配布経緯を説明する諸井氏=豊橋市役所で
会見で配布経緯を説明する諸井氏=豊橋市役所で

 豊橋市議会は6日、諸井菜々子市議(新しい豊橋)が市政報告のチラシに市政の未決定事項や事実誤認を含んだ情報を記載して配ったとして、その道義的責任を問う政治倫理審査会を開いた。これを受け諸井氏は記者会見し、内容確認など事前の手続きに誤りがないと主張した。同市議会での政倫審設置は初めて。

配布されたチラシ
配布されたチラシ

 政倫審開催は自公の5人が求め、この日の議会運営委員会で決まった。請求によると諸井氏は10月、新聞折り込みなどで「市政報告VOL.8」を約2万枚配布した。記載内容のうち、市立石巻中学校区の学校再編と、八町小学校の「イマージョン教育コース」に関する内容に誤認や誤解を生む恐れがあると指摘した。

 

 学校再編では、8月の市教育委員会で将来的な複式学級化が見込まれる嵩山、賀茂の両小学校を含む5校を統合し、石巻中と小中一貫の義務教育学校へ移行する内容が書かれている。チラシで再編が決定と断定する見出しを打ったが、諸井氏は事前確認を経てSNS版は修正した。

 

 イマージョン教育コースについては、校区在住者の優先枠(5人)について「応募半年前の居住実態が基準で、さかのぼった実態把握は困難」と制度見直しを掲げた。9月議会一般質問で「要項を逆手に取ったグレーなことをしている家庭」の発言も問題視した。

 

 請求代表の田中敏一氏は「チラシの内容は第3者の指摘で分かった。学校再編は誤解を受けかねない懸念がある。また制度を利用した家族への非難など影響を考慮した」と理由を述べた。また、本人を交えて注意喚起したが、配布後だったため対応を検討していたことも明らかにした。

 

 一方、諸井氏は会見で「確定情報でなければ質疑できないのは疑問だ。踏み込んだ発言や質問を阻む恐れもある」と指摘。学校再編について「市教委の公開情報に基づく内容で、教育長も再編は必要という認識で発言していた。市教委との議論や調整を経て配布に至った。チラシの見出しは修正できなかったが、本文には『一案』と明記している」と主張した。

 

 議会局などによると第2回審査は13日で請求人への質疑がある。

 

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加藤広宣

愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。

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