高校野球愛知大会 豊川工×名古屋工

2017/07/19 00:00(公開)
延長10回に決勝打を放ち、三塁ベース上で叫ぶ豊川工・角谷=豊橋市民球場で
 豊川工の打線は2点を追う4回、連打から9番・鈴木泰知内野手(2年)のスクイズなどで一気に同点とすると、6回無一死二、三塁から相手のミスもあって2点を勝ち越した。猛追する名古屋工に8回に同点に追いつかれたが、決して気持ちを切らさなかった。
 延長戦に突入した10回表。適失と四球を足場につくった2死一、二塁のチャンスから、角谷が「必死に食らい付いた」とバットを振り抜いた。打球は左翼手の頭上を超えて2点適時三塁打の決勝打となり、三塁上で会心のガッツボーズを繰り出した。試合後は打った球種もコースも覚えていないほど興奮。「何とか風に乗ってくれた。無我夢中だった。とにかく後悔したくなかった」と値千金の一打を振り返った。
 先発したエース・佐々木琉雅投手(3年)は「序盤、直球のキレが良くなかったが、腕をしっかり振るように意識して修正していった」と立ち直り、7回3失点(自責2)11奪三振と好投。8回から継投した鈴木快投手(3年)も3回を1失点(自責0)と好リリーフした。  
 秋屋一樹監督(29)は「何とかしのいできた。みんなでカバーし合えば絶対チャンスは来ると信じていた」と選手を信頼。次は22日に豪打を誇る享栄との大一番に挑む。
(千葉敬也)

3回戦
豊川工
0002020002│6
1010010100│4
名古屋工
(延長10回)
(豊)佐々木、鈴木快―松井康
(名)久保井、樽見―村瀬、星野
(豊橋市民球場)

 豊川工は2点を追う4回、酒井、鈴木寛の連打、鈴木泰のスクイズなどで同点とし、6回には適失もあり2点を勝ち越し。8回に追い付かれ延長に入ったが、10回に角谷の一打で試合を決めた。
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