ヨットのテーザー級世界選手権閉幕

2017/08/08 00:00(公開)
レースに臨んだ石原教授(手前左)と岡田さん(同右)ペア=蒲郡市沖の三河湾で
地元蒲郡から出場の愛知工科大師弟も貴重な経験

 蒲郡市海陽町の豊田自動織機海陽ヨットハーバーを拠点に三河湾でレースを繰り広げてきたヨットのテーザー世界選手権大会(日本セーリング連盟主催)は6日夜に閉幕した。1日から行われてきたレースには5カ国97艇が出場。地元の蒲郡市からは愛知工科大の石原裕二教授(57)、学生の岡田琢磨さん(26)が大会初出場。結果は振るわなかったが岡田さんは国際レースの経験を生かし、全国大会出場への弾みをかけたいと決意を新たにした。
 テーザー級は船体のサイズが全長4・52㍍、幅1・5㍍の2人乗りディンギーヨット。大会は今回21回目で日本、オーストラリア、イギリス、アメリカ、オランダから出場した。
 大会では1日から5日までのうち4日間で計11レースが行われた。6レースで1着を記録したジョナサン、リビージョンションのマッキー夫妻(アメリカ)が4度目の優勝を果たした。
 地元の石原教授と岡田さんペアは11レース中9レースでゴール。97チーム中91位の順位だった。石原教授は過去の大会出場をしていたが、岡田さんは2年前に大学ヨット部が創設してから競技を始め、国際レースには初出場だった。
 「急造チームとしての出場だったが、岡田君ら学生たちにレースの醍醐味を知ってもらいたかった」と石原教授。
 岡田さんは「あともう少しでゴールでも制限時間でリタイアを余儀なくされたレースもあった。レースの厳しさを知りました」と振り返り、「同じ2人乗りのスナイプ級で全国大学選手権(インカレ)出場目指します」と次を見据えた。
 6日夜に同市竹島町の蒲郡クラシックホテルで行われた閉会式では2年後に行われる世界選手権の会場はイギリス南部のヘイリング島に決まり、同国のペスコット夫妻に田中郁也日本テーザー協会会長が大会旗を手渡した。
(安藤聡)
ペスコット夫妻に大会旗を手渡す田中会長㊨=蒲郡市竹島町で
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