新城の富永神社例大祭が始まる

2017/10/07 00:00(公開)
観客を魅了した能「半蔀」=新城市富永神社境内で
 奥三河最大の秋祭り「富永神社例大祭」が6日、新城市中心部で始まった。8日まで。初日は神社境内の能舞台で、長篠・設楽原の戦いの祝能に端を発する「祭礼能」が繰り広げられ、訪れた観光客を魅了した。
 祭礼能は1757(天正3)年、奥平信昌が長篠の戦いの功績でこの地に城を築き、翌年に落成祝いとして行われた祝能が始まりとされる。現在では地元住民らが仕舞や狂言、能などを奉納している。全国でも珍しい素人による能の奉納とあって毎年多くのファンでにぎわっている。
 演目は毎年異なり、今年は狂言「しびり」や能「半蔀」「融」など11演目が披露された。観客は子どもたちの狂言に笑ったり、大人たちの華麗な演技に見とれたりと幽玄の世界に酔いしれた。
 7日は午前11時から能舞台で稚児舞、乙女の舞、笹(ささ)踊りなどを奉納した後、午後2時半ごろから「みこし渡御行列」が行われる。8日は午前9時半から各町内で練り込み、午後5時15分から神社で煙火奉納などを行う。
(安藤聡)
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