松井画伯が母校・豊橋東高で講演と寄贈

2017/11/03 00:01(公開)
寄贈作品を紹介する松井さん=豊橋東高校で
 豊橋市出身で現代フランス画壇を代表する画家の一人として世界で活躍する松井守男さんが2日、母校である豊橋東高校で講演。自身が手掛けた絵画も寄贈した。
 松井さんは武蔵野美術大を卒業後渡仏し、現在はフランスのコルシカ島を拠点に活動。2000年には仏政府から芸術文化勲章、03年にはレジオン・ドヌール勲章を受けている。今回は渡仏50周年記念講演として、全校生徒を前に自身の画業について語った。
 原爆をテーマに手掛けた10㍍級の大作「レクイエム・ヒロシマ」を壇上に掲げた松井さん。学校や画壇で何度も味わった挫折や苦悩を乗り越え、世界的な画家として活動するに至った経緯、ピカソとの交流などを生徒たちに語るとともに、「若いうちは無理しなさい。若い頃の苦労は根性が鍛えられ、大人になった後の困難も楽しいものになる」などと呼び掛けた。
 質疑応答の時間も設けられ、生徒たちも争うように手を上げ質問。「ピカソを超えたいか」「何故頑張り続けることが出来たのか」などの問いが次々投げかけられると、松井さんは1つひとつに真摯に答えていた。
 その後、平和を願い豊かな色彩で輪を描く「和平両界曼荼羅」(60号)計5作を紹介。5作とも同校に寄贈することが松井さんの口から発表され、会場となった体育館に拍手がわき起こった。
(田中博子)
生徒からの質問に答える松井さん=同
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