バスケットボールBリーグ「三遠ネオフェニックス」の湧川颯斗選手(21)が、今季の現状と今後の展望を語った。197㌢の長身を生かしたガードとして注目を集める中、冷静に自らの課題を見つめている。
今季の湧川選手は、司令塔の佐々木隆成選手らの故障もあり17試合に先発出場。平均5・7得点、2・5リバウンド、2・0アシスト、3点シュート成功率32・6%と昨季の成績を軒並み更新している。東地区首位の「宇都宮ブレックス」を相手に、湧川選手は第2戦で奮起。出場時間を初戦の倍近い21分超に伸ばすと、出場時のチーム得失点差を表す貢献度もプラス12を記録し、1勝1敗のタイに持ち込む立役者の一人となった。2月15日の「千葉ジェッツ」戦でも貢献度でチーム最多を記録し、「昨季はあまり得点が伸びなかったが、ここ数試合はコンスタントに取れている」と手応えを口にする。
ポジションは相手や状況によって流動的だ。湧川選手は「長身を生かせる1番(ポイントガード)から3番(スモールフォワード)まで練習しており、マッチアップの変化にも混乱はない」と柔軟性を見せる。11月には日本代表候補合宿にも招集され、トップレベルの守備を体感し、ボール運びなどの課題もより明確になった。一方で、意識するのはゲームコントロールの精度だ。大野篤史ヘッドコーチ(HC)は、接戦での判断ミスを例に挙げ「最後に勝つため、最善の選択肢を選ぶことを勉強しなければならない」と奮起を促す。湧川選手も「ターンオーバーの質など、ちょっとしたプレーを磨く必要がある」と話す。
経験豊富な佐々木選手や大浦颯太選手の存在は、大きな学びの場だ。湧川選手は、復帰した佐々木選手のプレーについて「ボールを持てば何かしてくれる怖さがある。自分のサイズを生かし、外角を磨けば、あのような存在になれるのではないか」と目標を掲げる。チームが停滞した際にどうアクセントをつけるべきか、具体的なアドバイスを仰ぐなど、貪欲な姿勢を見せている。
「目標はロサンゼルス五輪のメンバー入り」。2歳下で活躍する瀬川琉久選手(千葉ジェッツ)らの存在を刺激に「同じポジションとして負けたくない」と闘志を燃やす。若手主体の合宿から昨夏、日本代表候補合宿のメンバーにも選ばれたが、本大会入りは逃した。代表入りへの課題として「ガードとしてゲームメークを佐々木さんや大浦さんに任せきりにしている。今後、自ら遂行できるようにならないと難しい」とさらなる飛躍を誓った。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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