三河田原駅前整備計画やワールドサーフィンゲームス誘致
年の瀬が迫る2017(平成29)年。今年も東三河各方面でニュースが飛び交った。この1年を田原市から振り返る。
春、市内各界の代表者らが渥美半島の先端・伊良湖に集まり、県知事を迎えての「渥美半島を語る会」が開催され、半島の今とこれからについて参加者らが親睦を深めながら意見を交わした。
塩漬け状態に近かった渥美線三河田原駅前の市有地は、西側に商業施設と子育て支援機能などを兼ね備えた親子交流施設などの整備が決定。南側ではホテルが立地する計画も同時的に進むことから、将来的に駅前のいでたちや見栄えが一気に変ぼうを遂げることになる。
教育行政面では、市立小中学校全体の再編や運営方針に関する委員会が立ち上がり、従来示されていた学校の大胆な統廃合案を見直すとした。これにより、統廃合は考えられる必要な措置を踏まえての最終手段とする位置づけになった。学校再編と校舎などの施設更新に関して、新たに策定を目指す計画の素案には、通学区域を弾力化する制度導入や、集合授業などの考え方が盛り込まれている。年明けには、1月下旬、3月に委員会を開催し、中間報告へ流れるという。
市立保育園は山北、北部両保育園の統合が決まり、市立福江中学校と県立福江高校の中高連携教育もスタートした。
市が手掛ける防災政策は、旧堀切小学校跡地で津波避難マウンド建設が本格化し、大きな台形のマウンドが姿を見せ始めた。小中山地区でも津波避難マウンドの建設計画があり、現在は測量を終えて設計段階にあるという。
スポーツでは、福江中学校卒業の清田真央選手が世界陸上ロンドン大会で女子マラソンに初出場し、日本勢最高位の力走を見せた。
大型イベントの開催も決定した。世界最高峰の国際サーフィン競技大会「ISAワールドサーフィンゲームス」が来年9月に初開催される。国内開催は約30年ぶりで、ビッグイベントの1つとして関心が集まりそう。さらに来年11月には、「全国丼サミット」の10回大会が東海地方として初開催され、大勢の来場者が見込まれる。
(千葉敬也)