大雲寺で2年ぶり「だるま祈とう」

2018/01/22 00:00(公開)
大勢の参拝者が訪れた達磨祈祷会=大雲寺で
 “老津のだるま寺”として知られる豊橋市老津町の大雲寺で21日、「金福達磨祈祷」が行われ、大勢の参拝者が訪れた。
 七転び八起きで縁起物の、だるま。この日は、市内を中心に事前に申し込むなどした200~250人が参拝し、本堂でだるまと一緒に祈祷を受け、家内安全や商売繁盛、五穀豊穣、開運厄除などを願った。禅宗として、だるま祈祷をする寺は東三河地域で大雲寺だけという。
 同寺でだるま祈祷を始め、地域に根付かせた本多宗隆住職は2016(平成28)年の春に旅立った。だるま祈祷はこの年を最後に一度は途絶えたが、今年、2年ぶりに復活を遂げ、関係者の思いもひとしお。
 現在は同じ宗派の彦坂宗俊住職が兼務として住職を担っているが、将来的には本多元住職の孫で、今は岐阜県にある正眼寺で修行をする23歳の本多優太さん(僧名・宗興)が寺を継ぐという。
 優太さんは「おじいちゃんがとても大切にしてきたことなので、これからも続けていきたい」と思いを語る。本多元住職の次女、貴子さん(50)は「皆さんのご協力のお陰で、再開することができました。本当にありがたいこと」と感謝した。
(千葉敬也)
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