「動物注意」新城・作手に看板設置

2018/02/01 00:01(公開)
設置された看板と鈴木地区会長=新城市作手黒瀬で
 野生のシカやイノシシなど大型獣と走行車両との接触事故が増加していることから県新城設楽建設事務所は、新城市作手地区の幹線道路に「動物注意」の看板を4カ所に設置した。昨年1年間、市内全体でシカとの事故は少なくとも65件あり、同地区でも増加している傾向があることから新城猟友会(佐藤勝彦会長)が要望していた。
 設置した場所は同市作手清岳地内の国道301号と同作手黒瀬地内の県道岡崎設楽線沿い。それぞれセンターラインがある片側1車線道路で事故現場近くの左右に「動物注意」と書かれた縦140㌢、横55㌢のものを設けた。
 昨年1年間でシカとの接触事故は県新城設楽建設事務所によると県道で53件、新城市農業課によると市管理の道路で12件あった。また同猟友会作手地区の鈴木康弘地区長によると道路から離れた場所で死んでいたシカの駆除件数も前年より多かったという。
 市内では大型獣から農業被害を防ごうと防護柵を設けている。畑がある道路沿いにも設置されているが、看板を設置した場所近くの事故現場は民地の雑木林で防護柵はなかった。
 2014年9月に事故に遭ったという作手田原の会社員男性(59)は、国道301号で午後9時ごろ走行中に左前方から飛び出してきたシカと接触。ヘッドライトを破損した。「まさかガードレールを飛び越えてきたとは」と振り返った。
 今年に入っても先月23日未明に豊栄地内の国道301号で接触事故に遭った作手高里の女性は前面のバンパーなどを破損。「徐行していてもぶつかってきた」と話した。
 鈴木地区長は「事故はほとんど同じような場所で起きている。シカを避けようとして縁石や壁などに衝突するケースも考えられる。注意や徐行などを呼び掛けていくには今後、地域と猟友会、行政で連携して対策を練るしかない」と話し、事故件数の把握など情報共有の必要性を訴えた。
(安藤聡)
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