豊橋市は9日、東七根町の国道23号豊橋東バイパス七根インターチェンジ(IC)周辺で計画している市内初となる道の駅「とよはし(仮称)」の整備について、市議会建設消防、環境経済委員会連合審査会で説明した。JA豊橋の産直販売施設「あぐりパーク食彩村」と県道の東西に、物販飲食などの施設や駐車場などを設け、来年春の“開駅”を目指す。
西側ゾーンは、敷地が約1万1000平方㍍でうち食彩村部分は約5000平方㍍。平屋建ての「地域振興施設」を建設し、物販、飲食、情報提供コーナー、トイレを設ける。駐車場は食彩村分を含め132台。
道の駅とよはしは、南海トラフ地震などに備え、広域や地域の防災活動拠点にも位置付けられ、東側ゾーンは国土交通省が整備を始めている駐車場(126台)が主。駐車場の東側には市が平屋建て防災備蓄倉庫を建設する。
東・西両ゾーンは、県道の地下横断歩道で結び、階段、エレベーターを設置する。
西側ゾーンの地域振興施設は、地元の畜産物や近海産の海産物などを販売し、地元農産物を利用した料理を提供するレストランなどを設ける。情報提供コーナーでは、地元のイベント案内、表浜海岸の自然などに関する情報のほか、東三河など広域観光情報も提供する。
福祉、産業振興の機能も持たせ、「プロジェクト室」では健康長寿教室や料理教室などを開催し、6次産業化の試作もできるようにする。
食彩村には、同伴者を含めた購入者が年間約80万人が訪れており、これをベースに近隣の道の駅の来場状況から道の駅とよはしについて、市側は「少なくとも100万人を見込める」という。
地域振興施設の運営は、公共的な部分、商業施設もあるため、現状では、民間事業者の能力を活用できる指定管理者制度の導入を想定、担い手として第3セクターの設立を検討している。
概算事業費は、国交省整備を除き、周辺道路工事なども含めて約22億円を見込む。
道の駅とよはしは、国交省から重点「道の駅」に選定されている。
(中村晋也)