帝国データバンク豊橋支店は23日、蒲郡市の形原温泉の観光旅館運営「鈴岡」が名古屋地裁豊橋支部から破産手続き開始決定を受けたと発表した。負債は約8億9000万円。
1953(昭和28)年創業、73年6月に法人改組された旅館経営業者。形原温泉で政府登録国際観光旅館「鈴岡」を運営していた。周辺は「形原温泉・あじさいの里」など四季の観光スポットが点在し、三河湾が一望できる展望露天風呂や、三河湾でとれた新鮮な魚介類を使った料理などが好評で、2006年5月期には年収入高約3億3000万円を計上した。
しかし、新型コロナウイルス禍で利用者数が大幅に減少し、減収を余儀なくされた。コロナが収束して以降も、旅行スタイルや趣味の多様化などによる影響から客足は回復せず、25年5月期の年収入高は約1億5000万円にとどまり、欠損計上を強いられていた。今期に入っても業況の改善は進まず、先行きの見通しが立たなくなり、事業継続を断念した。
形原観光協会の関係者は「鈴岡は、これまで日本国内のツアーや、インバウンドなどの団体利用が多かった。今回の件で形原温泉に来る団体客が少なくなる心配はあるが、引き続き、観光協会はあじさい祭りなどのイベントを通して多くの人が形原や蒲郡を訪れるよう、頑張っていきます」と話した。また、施設の温泉については各方面と相談していくという。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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