豊橋の桜丘高で斬新な発想８作品発表

　企業からのミッションに私立桜丘高校１年生がオリジナルのアイデアで企画を考える企業探究「コーポレートアクセス」の作品発表が、豊橋市南牛川の同校で行われた。
　普通科一貫コースがスタートした２００６（平成18）年から取り組んでいる総合学習の一つで、社会に出て必要となる問題解決能力を伸ばす目的で行われている。
　本年度は同コース１年生41人が８グループに分かれ、ＮＴＴドコモやクレディセゾン、大和ハウス工業など６社から出されたミッションに挑戦。半年間、企業による教室インターンシップを体験してきた成果をオリジナルの企画という形でプレゼンテーションした。
　免許証やクレジットカードなどの機能がコンタクトレンズに集約されたシステムや、電磁波で木の葉の色を変えてメッセージを伝えるメディアなど斬新な発想の８作品が発表された。
　参加企業担当者らからの講評では、企業がその企画を推進する理由づけが乏しいなど厳しい意見もあったが、どの作品もアイデアの面白さや社会的課題の認識などについて評価を得た。
　企業担当者らの審査では、作品「大和ハウス『Ｈｏｍｅ　Ｃｏｍｉｎｇ』」が最優秀賞に選ばれた。睡眠時間の短いノルウェーで、「和」を取り入れた良質な睡眠を生み出す空間を提供する事業企画で、世界的に増加するとみられる睡眠障害に注目した着眼点が鋭いなどの高い評価を得た。
　同作品は、「富士通『ＦＡＪＩＴＳＡ』」とともに、24日に東京で行われる「ＱＵＥＳＴ　ＣＵＰ　２０１８」全国大会に出場する。
（井嶋義典）