蒲郡市議会予算審査特別委で新体育館修正案

2018/03/16 00:00(公開)
修正案に「可決すべき」と起立する委員ら=蒲郡市議会委員会室で
 蒲郡市議会3月定例会の予算審査特別委員会は15日再開し、新年度一般会計当初予算案などを審議した。委員からは新体育館建設の準備事業費を取り除くなど2種類の修正案が提出された。修正案採決では記名投票で準備事業費のみを削除する案が16人中13対3で「可決すべきもの」として22日の本会議最終日採決へはかられることになった。
 新体育館の建設について現体育館(緑町)の老朽化と、耐震性が低いことから市が建て替えの方針を立て建設予定地をボートレース場南東駐車場(竹谷町)とし、新年度一般会計当初予算案内に基本設計費など約2511万円を計上している。
 修正案は一般会計予算案の採決前、大向正義氏(自民)ら3人、柴田安彦(無会派)がそれぞれの案で提出。新体育館の基本設計費など準備事業費のみを取り除く大向氏と、準備費だけでなく豊川水源関連負担金なども削除する柴田氏の案で採決した。
 修正案は大向、喚田孝博(自民)、稲吉郭哲(自由)の3氏が連名で準備費のみを削除する内容で提出。大向氏は「防災、社会教育、今後のまちづくり等の観点からも非常に疑問が残る。まずは新体育館のコンセプト、まちづくりのビジョンを策定することが優先」と説明した。
 一方、柴田氏は「建て替え方針の決定根拠は薄弱で耐震補強と長寿命化策で当分の間利用できる」とし、「市が現施設の耐震補強を行えば30年以上利用できる。公共施設マネジメントの中で適地を考え、一旦削除して市の方針見直しを提案したい」と理由を述べた。
 採決では柴田氏提案修正案が否決された後、大向氏らの修正案で公明(2人)と新実祥悟氏(無会派)が「否決すべき」とし、他13人は「賛成すべき」とした。
 市議会事務局によると一般会計当初予算の修正案が本会議にはかられるのは初めてという。
 閉会後、稲葉正吉市長は「市民の皆さんから要望を受けていたが、残念でなりません」と話した。
 議案としての正式な採決は22日の本会議最終日で行われる。
(安藤聡)
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