待望の「御津ふ頭1号岸壁」完成式

2018/04/27 00:01(公開)
御津ふ頭の完成を祝い、テープカットする関係者。後方は「大栄丸」=豊川市御津町で
 豊川市御津町、三河港御津1区の南側に完成した「御津ふ頭1号岸壁」の完成式が26日、現地などで開かれた。同市初のふ頭が誕生し、輸送経費の削減、物流の効率化につながり、地域産業の活性化に期待が寄せられている。これで同港の7地区全てにふ頭が整った。
 御津ふ頭には、水深5・5㍍、延長100㍍の停泊場二つが整備され、2000㌧級の船舶が接岸可能。防波堤(延長350㍍)や航路(水深5・5㍍)なども造られた。
 御津地区には公共岸壁がなく、県が1995(平成7)年度から整備。総事業費約34億円が投じられ、今年3月23月に供用を始めた。
 地区内や市内、近隣の企業は御津ふ頭を利用できるようになり、従来使用していた港からの転換や、陸送から海送への転換ができ、陸上輸送の距離短縮による経費削減につながる。
 御津文化会館で開かれた式典では、主催者を代表し、大村秀章知事が「多くの企業に利用いただき、船舶利用による輸送コスト削減で企業の競争力強化が図られるとともに、さらに多くの企業進出を期待」、山脇実市長が「ふ頭に近接する企業用地のセールスポイントにでき、積極的な企業誘致に取り組む。待望の御津ふ頭の利用促進に努める」と述べた。
 地元の小林功県議、三河港を形成する豊橋、蒲郡、田原各地区の首長らも、企業誘致促進などにつながる御津ふ頭の誕生を祝福。海を隔てて隣り合う同港「御津2区」、豊橋「神野地区」などを結ぶ臨港道路の建設促進を期待する声も出た。
 御津ふ頭でも式典があり、入港第1船の「大栄丸」の前で加藤慎也副知事、山脇市長らがテープカット。38代の船の女王・伊藤実峰さんと海の女王・佐野友希さん、37代港の女王・夏目祐子さんのミスみなとの3人も出席、船長や運航者らへの記念品贈呈式も開かれた。
 御津1区、2区には35の企業が進出。御津ふ頭は、車で国道23号バイパス豊川為当インターチェンジ(IC)まで10分、東名高速道路音羽蒲郡ICまで20分で、交通アクセスに恵まれている。
(中村晋也)
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