エアコン設置を検討 豊橋の小中学校普通教室

2018/08/03 00:02(公開)
 連日の猛暑続きで熱中症対策が急務となる中、豊橋市の佐原光一市長は2日の定例会見で小・中学校普通教室にエアコンを設置する方向で検討していく考えを示した。すでに実施している室温調査、学校関係者らの意見を踏まえ、「早期に市としての具体的な方針を打ち出したい」としている。
 豊田市では7月に小学1年の男児が熱中症で死亡し、各地で小・中学校へのエアコン設置に関する議論が高まっている。
 豊橋市の調査によると、7月10日以後に普通教室内で測った昼間の温度が30度を超えている日もあり、「相当なものだ」と佐原市長。子どもたちの教育環境だけでなく、学校施設は災害時に避難所にもなることから教育、防災両面からエアコンの必要性を判断した。
 市立小・中学校の普通教室は1196教室。現在の設置率は2・5%にとどまり、暑さ対策として2011(平成23)年度から扇風機を導入している。
 エアコンを導入する場合、費用は20~30億円の見込みで、3年ぐらいの計画になるという。佐原市長は、室温の調査結果やコスト、財政面の検討とともに「高校受験を控える中学3年の教室を優先するのか、小学1年の教室を先にするのかを考えたり、教育委員、現場の先生、PTAらの意見を聞たりしていきたい」と述べ、9月6日開催の総合教育会議には具体的な方針を出したい意向を示した。
(中村晋也)
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