宇宙つかってみりん

2018/08/21 00:00(公開)
#宙三河プロジェクト vol.5
天空の砦・衛星の目から見た災害㊦

Flight Plan Original代表・勝間亮


 ところで、今回の災害でも聞かれたのが「ハザードマップのとおりに被災した」という声です。南海トラフ地震の話題に関連してハザードマップの存在自体は聞いたことがある方が多いでしょうが、自分の住んでいる地域についてご覧になったことはあるでしょうか?
 ここ東三河地域の各自治体の洪水や土砂災害のハザードマップが「国土交通省ハザードマップポータルサイト」(https://disaportal.gsi.go.jp/)で公開されています。
 そもそもハザードマップとは 「地域の土地の成り立ちや災害の素因となる地形・地盤の特徴、過去の災害履歴、避難場所・避難経路などの防災地理情報(国土地理院HPより)」を地図上に描画してあり、画像に緯度経度などの位置情報を絡めてある衛星データとは非常に親和性の高いものとなっています。
 これまで見てきたように、宇宙からの目と地上の情報、これらを融合し、広域の被災状況を正しく判定し、緊急度に応じた対応を行うことが災害対応の主流になりつつあります。
 豊橋や田原でも台風に伴って時々停電が起こっていますが、広域災害では通常の通報インフラ自体が失われるなど行政の被害状況把握に影響が出る可能性があります。そうした際、火の見やぐらとして衛星からの目が状況把握の文字通り命の砦になります。
 しかしながら、やぐらから火の手が見えても消火活動を行わなければ意味がないように、衛星から得られる情報はあくまで被災状況の把握や復旧に使用されるものであり、生命を守るのは皆さん自身です。お子さんも夏休みに入っている今、あらためてご家族で地域のハザードマップを見ながら、災害時の避難行動について話し合ってはいかがでしょうか?


 【お知らせ】8月31日(金)午後3時から豊橋サイエンスコア1階で開催されるジェネカフェ(社会人キャリアアップ連携協議会主催)にて本稿筆者Flight Plan Originalの勝間亮による宇宙ビジネスに関する講演を行います。詳しくはhttp://www.careerup.sharen.tut.ac.jp/で。
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