校舎改築進む豊橋高根小で「木遣り」

2018/10/01 00:00(公開)
運動場で行われた木遣り=高根小学校で
 校舎改築工事が進められている豊橋市立高根小学校で、木造2階建て校舎着工を前に伝統の木遣(きや)りが披露された。運動場に響き渡った木遣り音頭を聞いた児童たちは、新しくできる木の空間を楽しみにしている。
 木造校舎は、建設中の鉄筋コンクリート造りなどの3階建て校舎の隣に建てられる。各地で国産木材を使ったオフィス、店舗なども増えており、木の生み出す効果が注目されている中、高根小の校舎も木のぬくもりを感じられる学習環境を目指す。
 秋晴れが広がった9月28日、運動場で木遣りが行われた。市内で木造校舎が建設されるのは久しぶりで、出席した佐原光一市長は「木造建築となれば木遣り。安全を祈願し、造る決意を示す。歌回しを聞いて」と児童らに呼び掛けた。
 木遣りを披露したのは、豊橋大工組合や、豊橋高等技術専門校の在校生や卒業生ら約20人。法被姿の男衆が「ハアァー」と歌い始め、棟木を担ぎながらゆっくり歩いた。
 木遣りが終わると、児童が「みんな、校舎が建つのを楽しみにしています。きょうはありがとうございました」とお礼をした。
 木造校舎は6年生が卒業するまでに完成させ、利用できるようにする。
 高根小の校舎改築工事などではこれまでに、校区市民館を併設した形で体育館が整備され、昨年秋に完成。館内の壁にも木がふんだんに使われている。
 表浜海岸に近い地域を校区にする同小は10年前、児童数が100人以下だったが、新たな宅地が開発され、児童数が200人を超えるようになった。老朽化と手狭の上、教室不足が見込まれるため、改築が進められている。
(中村晋也)
木造校舎(左上)の完成予想図
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