設楽町津具で、砂金採取体験会があった。近くには、戦国時代に武田信玄が発見した「津具金山」がある。町がふるさと納税の返礼品として用意し、3組15人が参加した。
金山は1572年、近くの川で砂金が見つかり、信玄が採掘を始めた。複数の坑道があり、うち長さ140㍍の坑道は「信玄坑」として1976年に津具村(現設楽町)指定史跡となった。町は歴史ロマンと町をPRしようと砂金採り体験と金山見学をセットにした返礼品を設定。1組5人までで5万5000円とし、7月1日に受け付けたところ、開始30分で満員になった。
体験会は町観光協会が7日に開き、県内外の参加者が川に入った。「奥三河ふるさとガイド」の4人から「砂金は重い性質がある。皿を揺らすと残ります」と説明を受け、溝が入った皿に砂を入れ、揺すりながら砂金を探した。また、普段は入れない金山の見学会もあり、「奥三河ふるさとガイド」の加藤博俊さんが案内した。
家族で参加した新城市の伊藤夕子さんは「貴重な体験でした。夢がある企画でまた参加したい」と話していた。
土屋浩町長も駆けつけ、納税へのお礼を述べたほか、アウトドアのまちづくりを目指していることをPRした。
町と観光協会は今後、宿泊プランを含めた返礼品の設定も検討するという。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。