豊川市は、一宮地区でデマンド型交通の実証実験を今年度下半期に始める。事前予約制の定額タクシーを運行し、住民のニーズを探る。市交通協議会で報告した。
現在は市内全域でコミュニティーバスを運行しているが、一宮地区では住民アンケートで「駅やバス停までが自宅から遠い」「乗り換えに時間がかかる」「本数が少ない」などの意見がある。さらに利用ニーズは食品スーパーまでが高いが、路線が合っていない。これら課題を解決する手段を探る。
実験では、自宅からコミュニティーバスのバス停まで、バス停から自宅までの移動を定額タクシーが受け持つ。例えば、一宮の中心部にある食品スーパー「クックマート」まで移動するには、コミュニティーバスだと1日で3本しかなく、運行しない曜日もある。これでは実質、バスで店に行くことは難しい。自宅から店の近くにあるバス停まで定額タクシーで往復できれば、利用者が増える可能性がある。実験をする具体的な日程、利用料金は今後決める。実験期間中は、同地区のコミュニティーバスを運休する。
協議会では他に、12月頃に豊川駅とイオンモール豊川間でバスの自動運転の社会実験をすると報告した。運転士が座っているが、自動運転する「レベル2」。バスの運転手不足対策や、豊川稲荷の御開帳に合わせたにぎわいの創出を狙う。
市は、地域住民のニーズに合った交通体系を模索していきたいとしている。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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