豊橋市と田原市の共同運営で2028年度の供用開始を目指す「豊橋田原ごみ処理施設」の建設現場見学会が21日、豊橋市豊栄町の同市資源化センターで開かれた。「県民の日学校ホリデー」を活用した市内の小学生ら親子連れが建設中の焼却施設を見学したり、実際の工事現場で行う作業を体験したりした。
市内の小学生とその家族ら26人が参加した。普段は見られない建設中の現場を一般に公開するのは珍しい。市と受注事業者の日鉄エンジニアリングなどの社員らが現場や作業内容を解説した。
この日は両市内で集めたごみをためる「ごみピット」や、焼却処理した溶融物を冷却する「水砕ピット」などを備える建屋を公開した。
地下約15㍍の深さから処理機械を設置。上部をコンクリートでふさいで徐々に設備を上層階へ積み上げる方法で建屋を作っている。最終的には高さ約45㍍になり、煙突設置や外壁工事などを経て完成する。
職場体験では外壁に珪藻土を塗る左官工事、足場や鉄筋を組む作業にも挑戦。職人の手ほどきで現場作業の大変さと楽しさを学んだ。
市立旭小学校6年生の勘解由聡史さんは「想像以上に広く大きい施設に驚いた。家ではごみの分別は意識している。排出ごみを減らし、施設を長く使えるよう貢献したい」と述べた。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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