【Bリーグ】三遠のBプレミアライセンス継続保有認める アリーナ遅延で3000万円の制裁金

2025/10/30 21:00(公開)
29年秋開業の豊橋市新アリーナ(イメージ)

 プロバスケットボールBリーグの島田慎二チェアマンは30日、2026年始動の新リーグ「Bプレミア」への参入ライセンスについて、2年目以降が継続審査だった「三遠ネオフェニックス」への継続保有を認めたと発表した。豊橋市が政策方針を変更したことで、認定要件のホームアリーナ開業時期が2年遅れたことを踏まえ、規約の例外措置で3000万円の制裁金を課す。

 

 26年度のBプレミア審査では平均入場者と売上高、リーグ基準を満たすアリーナを整備する市の計画でライセンスを交付された。だが昨年11月の市長選の影響で計画が一時中断され、2年目以降は継続審査とされた。今年7月の住民投票で事業再始動が決まったが、工期遅延が判明して27年度以降のライセンスは継続審査となっていた。

 

アリーナ遅延の特例措置  判定理事会で妥当性認める

 

 この日の判定理事会では開業遅延の妥当性を審査した。リーグ規約には環境変化などを踏まえ例外規定がある。三遠の場合、市の方針変更による遅延と判断。今月には事業再開を発表し、29年10月の開業見通しも示されたことで例外措置を適用した。

 

 制裁金3000万円は今後、ユース育成や審判の技術向上などに役立てるという。21日の理事会で交付を受けた富山グラウジーズと神戸ストークへの制裁金も同じ使途に充てる。

 

 島田チェアマンは「三遠の場合、市長選や住民投票などの影響で難しい環境にあった。再始動で29年秋開業に納まり、例外的措置を適用してもいいと判断した」と経緯を説明した。

 

「不死鳥何度もよみがえる」 岡村社長が公式HPで謝辞

 

 クラブを運営する「フェニックス」の岡村秀一郎社長は「地域の未来に想いを託してくれた地域の企業・団体や行政関係者、多くのブースターに心から感謝する。今後も地域の誇りとして一緒に歩み続け、地域の日常になれるよう努めたい。不死鳥は何度でもよみがえる。昨季の忘れ物(リーグ制覇)を全員で取りにいきましょう」とメッセージを発表した。

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加藤広宣

愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。

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