片山さつき財務相は26日夜、豊橋市のロワジールホテル豊橋であった丹羽洋章県議(自民)の後援会「月見の会」にゲストで出席し、ガソリン税暫定税率の年内廃止や21・3兆円の景気対策について見通しを示した。大規模な財政出動について片山氏は、経済成長を促す「生きるお金」としての活用を強調した。
暫定税率の年内廃止について片山氏は「25日までの2日間で本当に年内でゼロにできるようになった」と報告した。その上で「今は段階的に石油元売への補助金を出しているが、12月末までにゼロにする法案が衆院を通過、27日には参院で審議が始まる」と説いた。
ほか、景気対策のための補正予算は「財政上の心配もかけているが、高市早苗首相の国会答弁通り、使うときは積極的にお金を出すが、同時に無駄もやめる」と財政規律の要点を挙げた。財相と兼務する「日本版政府効率化局」の担当大臣として「これまでの無駄な補助金などを整理し、メリハリある財政運営で親任を保ってこの大型景気対策を進めたい」などと意欲を示した。
片山氏は2005年の衆院初当選時から参院へ鞍替えした現在も浜松市中央区に個人事務所を構える。三遠南信の広域連携が進んだのを機に丹羽氏と親交を深めた。
丹羽氏はこの日の県政報告で、地域のインフラの見通しを示した。市内北部の「豊橋新城スマートインターチェンジ(仮称)」は「市街地からアクセスする県道の安全確保などを目的にバイパス整備を検討中だ」と状況を説明した。
また12月議会では一般質問で、15年先を見据えた理系人材確保や、政府が進める稼ぐ農業を踏まえた農業自給率向上への対策をただすという。
購読残数: / 本
愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
週間ランキング
日付で探す