バスケットボールBリーグ「三遠ネオフェニックス」は25日、西地区首位の「長崎ヴェルカ」を95対87で撃破した。司令塔の佐々木隆成、攻守の要のヤンテ・メイテンの両選手がそろい踏みし、2人が苦境のチームに勢いをもたらした。会場には過去最多となる5022人のブースターが詰めかけた。
「前日は恥ずかしい試合をしてしまった。勝敗だけではなく、戦う姿勢、僕たちの本当に本来あるべき姿を会場に来た皆さんに見せなければならなかった。リバウンドやディフェンスもそうだが、ずっと続けていかないといけないと思う」。試合後、佐々木選手はほっとした表情で振り返った。コンディション調整のため厳格な出場制限下にあったが、5本の3点シュート(3P)を含む25得点をマーク。「制限はトレーナー陣が管理してくれている。出た時は100%出すのが僕の仕事」と限られた時間で役割を完遂した。
大野篤史ヘッドコーチ(HC)は「彼が入ってペースがクリアになった」と絶賛。佐々木選手は「プレーのコールがある時は、全員がそれを意識して動く。ただ、オフェンスでコールがない時は基本フリー。そのようなシチュエーションこそ、相手や味方の動きに合わせて自分たちが動く必要がある。効率的な動きの質をさらに上げたい」と課題を語った。
一方、ゴール下で19得点6リバウンドと存在感を示したのがメイテン選手だ。昨年10月に右脚を痛めて約3カ月離脱していた間は「とにかくプレーしたかった。バスケに人生をフォーカスしている分、負けるのはうれしくなかったが、チームメイトを鼓舞しようと努めた」と明かす。自己採点は「グレートではなくグッド」に留めたが、高い位置からのプレッシャーと精密なヘルプディフェンスで長崎を苦しめた。
メイテン選手は「特別誰かと話したわけではないが、1人がディフェンスでプレッシャーをかけ出しているのを見て、それに対して合わせていこうという意識があったので、5人が同じ動きをしてプレッシャーをかけられるようになっていると思う」と説明した。キャメロン・ジャクソン選手や河田チリジ選手らのビッグマンとの併用についても「4番ポジションの経験もあり、3Pも打てるので問題ない」と断言。夏場には毎日2時間外国籍選手用の教材で猛勉強し、ひらがなが読めるようになったという。
大野HCは終盤に佐々木の再投入をトレーナーに制止されたエピソードを明かし、「隆成に頼らないクロージング」を課題に挙げた。特にセカンドユニットの司令塔、湧川颯斗選手に対しては「時間と点差でポゼッションを考えなければいけない。突っ込んでしまい、得点を奪われた場面があった。ガードとして出ているなかで時間を消費するという選択肢もあった」とさらなる成長を求めた。
メイテン選手は「共通理解を持てば全勝していける」と断言し、佐々木選手も「戦う姿勢を継続したい」と前を向いた。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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