【陸上男子】トヨタ自動車の鈴木芽吹選手が日本新「冷静に走れた」 八王子LDで　

　田原市などを練習拠点とする「トヨタ自動車」の鈴木芽吹選手（24）が、男子陸上１万㍍の大会「八王子ロングディスタンス」（22日、上柚木公園陸上競技場）に出場し、27分05秒92の日本新記録を樹立した。７組６位だった。２０２３年に塩尻和也選手（富士通）がマークした27分09秒80を２年ぶりに３秒88更新した。電光掲示板に新記録が表示されると、両手を握りしめてガッツポーズした。

　レース後のテレビ局のインタビューで鈴木選手は「しっかり準備してきたのでそれを出せた。日本記録更新は簡単なことではなかったなかで、自分の力を出し切ればいいところまで行けると思っていた。５０００㍍通過が思ったよりきつかったが、体が温まってきて楽になったので、ペースのアップダウンはあったが、冷静に走れた」と振り返った。

　来年元日には全日本実業団対抗駅伝競走大会（ニューイヤー駅伝）を控える。２年ぶりのチームの優勝に向けて鈴木選手の調子は上向きだ。中部予選では欠場したが「駅伝も大事な大会。まずはけがなく迎えられるようにしたい。もう一度優勝できるよう頑張りたい」と意気込みを語った。

　同組の日本勢ではチームメートの吉居大和選手（23）が27分21秒45の８位、都内でともに練習する田澤廉選手（25）が27分31秒90の13位でフィニッシュした。