新城市と県は29日、同市池場の山林で雄のツキノワグマの成獣がわなにかかっているのを確認したと発表した。市内では今年初めての確認で、熊は殺処分された。
市農業課によると、29日午前8時頃、ニホンジカ用のくくりわなの見回りをしていた猟師が熊を見つけた。全長110㌢、推定体重65㌔。市職員らが現場に行くと熊が興奮し、わなのワイヤが外れる可能性があったため午後3時10分頃、猟友会員に依頼し殺処分した。
県自然環境課によると、今年度ツキノワグマが映像で確認されたり、ふんが見つかったりしたのはこれで15件目。東三河では7月25日に豊根村富山で、同30日に豊根村三沢で、9月19日に東栄町東薗目で目撃された。前年度は19件だった。
県は山に入る際は熊よけの鈴の携帯などを呼び掛ける。またツキノワグマと出合った場合、落ち着いて立ち止まり、立ち去るのを静かに待つか、動きを観察しながら少しずつ後退して離れるよう求めている。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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