蒲郡の小中学校に大型紙芝居DVD寄贈

　蒲郡市の市民グループ・金沢ヒューマン文庫を愛し守る会（舩坂清伸会長）は、会で制作した大型紙芝居７作品を映像に収録したＤＶＤを市内全20小中学校に寄贈した。
　同会は蒲郡出身で平和教育に尽力した教育者・金沢嘉市氏（１９０８～86年）の遺志を受け継ごうと市民らで活動している。平和や情操教育を伝えようと児童から大人向けの活動をしており、戦争体験者の回想文集を発行した。
　大型紙芝居は縦52㌢、横73・５㌢で２００９年から制作、市内で公演を行ってきた。作品は三河地震（09年）を皮切りにシベリア抑留（10年）、対馬丸遭難（11年）、豊川海軍工廠（13年）、金沢氏の著書「一まいの卒業証書」（14年）沖縄戦と少女（15年）、広島の原爆（17年）の７作品。１作品の上映時間は約20分。
　同会は映像として残して子どもたちに伝えようとＤＶＤを作製した。
　12日には舩坂会長と大竹富三江、伊藤政志の両副会長、会員の松下美代子さんが市役所を訪れ、大原義文教育長に手渡した。
　紙芝居制作を発案した大竹副会長は「命の尊厳について学ぶために各学校で活用してください」と話した。
（安藤聡）