ダムピンチきょうから節水

2019/04/12 00:00(公開)
10日現在の宇連ダムの様子=新城市で(豊橋市提供)
 豊川用水節水対策協議会が11日開かれ、第1回節水対策(農業用水5%、水道用水5%、工業用水5%)を12日午前9時から開始することを決めた。東三河5市と湖西市が関係し、豊橋市などは節水への協力を呼び掛けていく。
 豊川水系水源の貯水量は11日午前0時現在、有効貯水量5182万㌧に対し、貯水量2130万4000㌧で、貯水率は41・1%となり、前日より1万2000㌧減少した。
 主な内訳は、宇連ダム(有効貯水量2842万㌧)が貯水量647万9000㌧(貯水率22・8%)、大島ダム(同1130万㌧)が貯水量934万8000㌧(貯水率82・7%)となっている。
 豊川流域は1月から降水量が少ない状態が続き、河川の流量が減少しているため、ダムなどから都市用水、農業用水の必要量を河川に補給し続けている
 ダムなどを管理する水資源機構と、県企業庁、土地改良区など利水者でつくる同協議会は、今後も中長期にわたり、雨量が少ない見込みで、これから田植えなどの農業用水の需要期に入り、これだけの貯水量では足りなくなるため、節水対策を取ることを決定した。
 節水に入るのは2014(平成26)年7月以来だが、東三河5市は16年9月にも上水の自主節水を実施している。4月の節水は、93年以来になる。
 豊橋市は12日、上下水道局庁舎に垂れ幕「水不足のため、節水にご協力ください」、小鷹野浄水場も含めて市民に協力を求める立て看板の設置などを行う。
 豊川市は、上下水道部に「上下水道部渇水対策本部」を設置。本庁舎と各支所(小坂井地区は児童館)、一宮浄水場へのPR立て看板の設置、本庁舎、一宮・音羽支所でのPR懸垂幕の設置などを行う。豊橋市と同様に市ホームページに節水PR記事を掲載するほか、配水圧力調整の実施も進める。
(中村晋也)
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