豊橋市の長坂尚登市長が中止方針を掲げる多目的屋内施設(新アリーナ)と豊橋公園東側エリアの整備運営事業を巡り、市議会12月定例会は20日、市民団体が提出した計画継続を求める請願を採択した。これに伴い市議会は長坂市長宛てに文書を送り、採択した請願について事務処理の経過と結果を書面で求める。
請願は市民有志でつくる「豊橋新アリーナを求める会」が3日、市議会へ提出した。請願とともに約2週間で集まった約13万4000人分の署名も添えた。
この日の本会議で自民、公明、まちフォーラムの3会派のほか賛成多数で採択された。
反対市議からは、イベント重視の運営で豊橋公園のあり方が変わる▽VIPルーム併設など過度な仕様▽市民への説明機会や調査報告書の不適切な事務処理―などが理由に挙がった。
一方、賛成市議は市民約6万人と市外の東三河住民7万人が賛同したことを重視。市内外でアリーナ計画への関心が高いことや交流人口増加による地域経済への波及効果に期待する声の多さが請願で明らかになった点などを理由に挙げた。
求める会の落合幸一郎事務局長は「約13万4000人の署名協力者の声にこたえられた。長坂市長には計画継続を求める民意に『継続』の回答を期待する」とした。
採択を受け市議会はこの日、請願内容について事務処理の経過と結果を文書で報告するよう市長宛てに書面で求めた。法的拘束力はないが、来年2月25日までに文書での報告を求めている。
長坂市長は請願採択について「議会の言葉をもらったばかりでコメントは控えたい。報告の求めについても届いた文書をみて対応する」とだけ述べた。
請願採択の様子は公式YouTubeからチェック
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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