渥美半島に秋を告げる田原祭り

2024/09/15 06:00(公開)
山車を引くたっぷくの生徒ら=田原市田原町で

 渥美半島に秋の訪れを告げる「田原祭り」が田原市田原町の中心市街地5町を舞台に開かれている。萱町、新町、本町の「からくり人形」を載せた豪華な山車は市の有形民俗文化財。お囃子(はやし)に合わせて引き回し、町内を巡回する。

 江戸時代に熊野神社の祭礼として始まったと伝わる。山車は1757年に当時の本町上り町、横町、中町が合同で田原藩の浅黄無紋(あさぎむもん)の横幕と天幕を借用し、車を仕立てたことが始まりという。からくりは二層唐破風屋形四輪の名古屋型。

 14日昼、商業施設「セントファーレ」前の田原萱町交差点で、それぞれの町内を巡回してきた3台の山車が向かい合った。若者を中心に、子どもらも綱に手を添えて山車を引いた。田原福祉グローバル専門学校の外国籍生徒らも「たっぷく組」の法被を着て参加した。

 交差点を曲がるため、一台ずつ大きくかじを切る「車切り」があった。山車を引く若者らが「わっしょい」と声を合わせ、一気に転回させると、見物客から歓声と拍手が起きた。

 山車引きそろえは田原まつり会館前であった。3台の山車が並ぶ勇壮な姿を前にお囃子の演奏が始まると、大勢の人が写真を撮った。

 引きそろえは15日午前11時50分にも三河田原駅前である。フィナーレを飾る手筒と大筒の放揚は、同日午後5時から田原文化会館前のはなのき広場で。

3町の山車が並ぶ引きそろえ=田原まつり会館で
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。

岸侑輝

 1988年生まれ。三重県津市出身。
 地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
 趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
 好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。

最新記事

日付で探す