蒲郡市生命の海科学館で東海地方のクジラ化石展

2020/01/11 00:00(公開)
展示している「ニンジャデルフィス」㊤と「イサナセタス」の化石レプリカ=蒲郡市生命の海科学館で
 蒲郡市生命の海科学館で、「ペルーの対岸・東海地方にもいたインカクジラの先駆者たち」と題してクジラ化石展が開かれている。三重県や岐阜県で見つかった2種類のクジラの化石レプリカなどを展示している。入場無料。3月1日まで。
 同科学館で展示しているインカクジラ化石は1990(平成2)年に南米ペルーで発見され、蒲郡市が98年8月に購入。その後、国立科学博物館の甲能直樹博士らのグループが2015年6月に調査してまとめた研究論文が翌16年10月5日にイギリスの英国王立協会が刊行する学術誌に記載。新属新種の「インカクジラ」と認定、命名された。
 今回の展示は蒲郡近隣の中部地方でクジラの化石が発掘されていることを知ってもらおうと企画。90年代に三重県伊賀市で発掘されたハクジラに属してガンジスカワイルカの仲間「ニンジャデルフィス」、同市と岐阜県瑞浪市で見つかったヒゲクジラに属する「イサナセタス」の化石レプリカを両市の協力を得て見られるようにした。
 発掘されたクジラ化石は1700万年前のものとされ、現在は内陸の両市とも当時は海であったことや、海にいたカワイルカがスナメリの仲間との生存競争に敗れて大陸の河川部のみに生息していることを説明している。
(安藤聡)
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