高校入試に「特別の追試験」

2020/02/27 00:00(公開)
新型コロナウイルス感染で公立高校の受験できなかった者

 第2回県新型コロナウイルス感染症対策会議は26日、県庁本庁舎6階正庁で開かれ、大村秀章知事をはじめ、各副知事、局長のほか、名古屋、豊橋など特別市の保健所長らが出席した。
 会議では、新型コロナウイルスの国内での患者数が156人となり、うち1人が死亡したことや、県内の患者が20人(うち2人退院)になったことなど、現状について報告、基本方針を伝達。各局が対応について説明した。
 この中で県教育委員会は、県立高校入学者選抜(全日制)について、新型コロナウイルス感染症またはその疑いのあると診断されたものについては特例として「追試験」を行うことを発表した。
 追試験の日程は、新型コロナウイルス感染の潜伏期間が14日間とされていることから、一般選抜(Aグループ=学力検査3月5日、面接3月6日、Bグループ=学力検査3月9日、面接3月10日)から14日後の3月25日に実施する。合格発表は翌日の3月26日。
 また当日は第2次選抜試験と重なるため、試験会場は別室となる。
対象は、新型コロナウイルス感染症を発症、またはその疑いのため、全日制課程の学力検査を受検できなかったことを医療機関、またはそれに準じる機関が証明した者で、第1志望校、第2志望校いずれか、または両方とも受験できなかった者。
これまで急病または交通事故などやむを得ない理由により、当日に受験できなくなった入学志願者対象に行っていた追試験は、学力検査の2日後に追試験を実施していた。
(後藤康之)
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