柑橘類「マザー・ヴィクトリア」 豊橋で収穫始まる

2020/02/29 00:00(公開)
収穫が始まったマザー・ヴィクトリア=豊橋市中原町で
収穫が始まったマザー・ヴィクトリア=豊橋市中原町で
 レモンを無農薬で栽培する河合浩樹さん(57)=豊橋市中原町=が、全国的に流通が極めて少ない柑橘類「かんきつ中間母本農6号」を育てている。機能性成分を多く含み、ジューシーな甘さが特徴。商品名は母なる木を意味する「マザー・ヴィクトリア」で、今月下旬から同市などのフードオアシスあつみ各店舗に並んでいる。
 「かんきつ中間母本農6号」は、キングマンダリンと無核紀州の掛け合わせ。実は80㌘前後で種はない。中間母体は品種改良に利用されており、皮が厚くて固い「かんきつ中間母本農6号」も一般にはほとんど出回っていなかった。だが、「食べると甘い。ジュースにするとすごくおいしい」と河合さん。農園から5分ほどの山の上で5年前から低農薬栽培し、今月18日には、橙色の実の収穫を始めた。
 河合さんが特にほれ込むのは、健康にいい作用を持つとされる機能性成分を多く含むこと。例えば、がんや骨粗しょう症予防が期待されるβ-クリプトキサンチンはミカンより多く、血糖値の上昇を抑える働きがあるノビレチンや気管支を拡張させるシネフリンも多く含む。
 昨年9・10月と暖かったため、今年は特に糖度が高いという。河合さんは「健康が一番。骨粗しょう症の女性や風邪の時期にもちょうどいい」と話す。
(飯塚雪)
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