競走馬になれなかったサラブレッド育成

2020/05/03 00:00(公開)
引退競走馬杯への出場を目指すゲヴュルツ(提供)
引退競走馬杯への出場を目指すゲヴュルツ(提供)
 フリーマガジン「馬旅」を発行する「ホースパートナーズ」(豊橋市)は、競走馬になれなかったサラブレッド「ゲヴュルツ」(4歳)を育てるプロジェクトを始めた。食費や乗用馬としてのトレーニング費用は、クラウドファンディングで募っている。
 当初は若くして競馬界から引退した馬に、充実した第二の人生を送ってもらうのを目的に始まった。昨年11月からコミュニティー型クラウドファンディング「馬旅倶楽部(クラブ)」で支援者を募っていた。
 結局、支援者が100人になったところで引き取ったのは、人気の血統でもなく、競走馬としての才能を見いだされることがなかったゲヴュルツ。2歳からサラブレッドのリトレーニングを専門とするNPO法人「サラブリトレーニング・ジャパン」(岡山県)で、乗用馬となるための再調教を受けてきた。
 だが、満を持して参加したセールで買い手はつかず、気付けば一番の古株に。そんな「落ちこぼれ」だからこそ、馬旅倶楽部の支援者たちと共に育て、活躍を見守りたいと選んだのだった。
 「今はまだ、何一つ誇れるものはないのかもしれないが、今後もトレーニングを続け、乗用馬としての原石を磨いていきたかった」と戸苅宏元代表(35)は、ゲヴュルツの将来性に期待する。今後、競走馬としてデビューできなかった馬や引退競走馬だけが出場を認められる馬術大会「引退競走馬杯」への出場を目指す。
 戸苅代表は「馬たちの明るい未来の象徴になれるよう、ゲヴュルツを支えていきたい」と話している。
(飯塚雪)
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