吉田塾例会で帆前掛け工場見学

2020/07/01 00:00(公開)
機械に見入る参加者ら=いずれも豊橋市大岩町で
機械に見入る参加者ら=いずれも豊橋市大岩町で
 若手経営者らによる政治、経済、経営の勉強会「吉田塾」(塾長=山本明彦元副金融担当相)は29日夕、第113回例会を開き、豊橋市大岩町の「エニシング豊橋前掛けファクトリー」を見学した。西村和弘社長(46)が、生産工程や「帆前掛け」に寄せる思いを19人の参加者に説明した。
 日本伝統の帆前掛けを世界や後世に伝えようと東京都内で創業。産地である豊橋に生産拠点を設けている。昨年6月には工場を新設した。
 工場で西村社長は、縦糸を準備するための作業では「縦糸は過去から現在までを表すともいわれ、いかにきちんと準備できるかが大切になります」と解説。また103年前のものもある織機は「人間がコントロールできて風合いが生まれるから、古い織機を使っている」と説明した。
 社名「エニシング」は「縁(えにし)」をいつも大切する意味であるという。「人との出会いを大事して、職人や取引先などと愛情をもって接し、信頼関係を築けているのかを考えている」と話した。
 山本塾長は「豊橋が最後の産地と聞く。新しい前掛けの歴史をつくってもらえるよう期待します」と激励した。
【安藤聡】
織機の工程を見る参加者
織機の工程を見る参加者
参加者に説明する西村社長
参加者に説明する西村社長
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