幸せの四つ葉と磯丸まじない歌で疫病退散

2020/07/05 00:00(公開)
「まじない歌カード」を手にする清田茂之会長(提供)
「まじない歌カード」を手にする清田茂之会長(提供)
 田原市の伊良湖岬観光協議会は、幸せの四つ葉のクローバー(シロツメクサ)と、郷土の歌人糟谷磯丸の疫病除けの歌を添えた「まじない歌カード」を作った。今年は新型コロナウイルスの終息を願って企画。5日午前11時から恋路ヶ浜駐車場横の貝の家で、四つ葉(ヨツバ)にちなんで48枚を無料配布する。
 伊良湖町で自生する株は四つ葉以上になることが多い。宿泊施設や飲食店でつくる協議会は2014年10月、その遺伝子を持つ株を恋路ヶ浜駐車場横に植えた。訪れた人が幸運を呼ぶとされる四つ葉や五つ葉などクローバーを持ち帰れるようにした。
 今年はコロナの感染拡大による緊急事態宣言で移動自粛となり、「密」を避けるために4月29日にクローバーを刈り取っていた。例年ならクローバーを入れたしおりを作っていたが、磯丸の歌を添えて「お守り」として持ち歩けるようにとカードにした。
 江戸時代に活動した磯丸は、人々の願いや困りごとを詠んだ。採用した歌は77歳の時に疫癘(えきれい)除けとして詠んだ「願わくは 空吹き賜え 風の神 人に障りて 何の疫癘」だ。
 カードの表には四つ葉のクローバー、磯丸の歌に恋路ヶ浜の景色を添えた。裏面は「幸せの四つ葉のクローバー発祥の地」と書かれ、磯丸の説明文を載せている。
 協議会は「県をまたぐ移動自粛が解除された。観光客にも疫病退散を願います」と話している。
【安藤聡】
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